GIMPの「回転」ツール()の使い方についてメモ。
目次
「回転」ツールとは?
「回転」ツールは、「レイヤー」「選択範囲」「パス」を回転させることが出来るツールです。
▲回転ツールで、レイヤーを回転させた様子 |
「回転」ツールの使い方
ここでは、以下のスイカ画像(左)を、45°回転させる(右)手順を通じて、使い方を紹介します。
▲元画像 (引用:すいか1|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK) |
▲回転後 |
以下、使い方です。
基本的な使い方は以上です。
○使い方補足
画像ウィンドウをドラッグすることでも回転できます。↓
▲ドラッグで回転 |
また、Ctrlを押しながら画像ウィンドウをドラッグすることで、15°単位で回転することが可能です。↓
▲Ctrlを押しながらドラッグで回転 |
「回転」ツールの設定
「回転」ツールを選択しておくことで、ツールオプションより「回転」ツールの設定を行えます。
変形対象
回転する対象を選択できます。
▲レイヤー (選択範囲を指定している場合は、選択範囲部分を回転させる) |
▲選択範囲 (選択範囲自体を回転させる) |
▲パス (パスはデフォルトだと選択しても表示されないので、パスウィンドウより表示させる必要あり) |
方向
回転させる方向を指定できます。
補間アルゴリズム
仕上がりのキレイさで言うと、
補間しない < 線形 < Sinc (Lanczos3) <= キュービック
という順で、「キュービック」が一番キレイになりがちです。
また、処理時間も、
補間しない < 線形 < Sinc (Lanczos3) <= キュービック
という順で、「キュービック」が一番遅くなりがちです。
何も問題がないなら、「キュービック」(デフォルト)のままで良いと思います。
以下、公式の引用です。
- 補間しない:
- 各画素の色には元画像で最も近くにある画素の色が使われます。 この方法はしばしばエイリアス化 (境界が「ギザギザ」になること) して画像が粗悪になりますが、 処理時間は最短です。 この方法を「最近傍補間」とも言います。
- 線形:
- 各画素の色は元画像において最近傍の 4 つの画素の色を平均したものです。 ほとんどの画像でこの方法は満足のいく仕上がりになりますから、 処理速度と品質の両面に折り合いをつける良い方法です。 この方法を「双線形補間」とも言います。
- キュービック:
- 各画素の色は元画像において最近傍の 8 つの画素の色を平均したものです。 大抵の画像で上質の仕上がりが得られますが、 当然もっと処理に時間がかかります。 この方法を「双三次補間」とも言います。
- Sinc (Lanczos3)
- 高品質な補間処理を行なうにはこの方式を選んでください。 これは Sinc 関数に似た 3 次ランツォシュ窓関数を低域通過フィルターとして用いています。 大概はこの方式が最良ですが、 仕上りに満足できないときは代わりに「キュービック」も試してみてはいかがでしょうか。
引用:4. 変形ツール
クリッピング
回転後、元の画像の大きさに合わせて画像を切り揃えることができる設定です。
以下の4種類があります。
▲自動調整 (回転した後、はみ出した部分をレイヤーを拡大する) |
▲変形前のレイヤーサイズ (回転した後、はみだした部分を削除する) |
▲結果で切り抜き (回転後、周辺部分にできる透明部分が残らないように画像を切り詰める) |
▲縦横比で切り抜き (「結果で切り抜き」の効果プラス、元の画像の縦横比を維持できる設定) |
例えば、傾いている写真を水平にする為に回転させる際などに「結果で切り抜き」を使用すると、一発で修正できたりします。
プレビューを表示
チェックを付けると、回転のプレビューを表示します。
▲プレビューを表示:ON (回転後の画像がプレビューとして表示される) |
▲プレビューを表示:OFF (ガイドのみが回転する) |
プレビューの不透明度
プレビューの透明度を指定できます。
▲プレビューの不透明度:100 | ▲プレビューの不透明度:50 |
ガイド
回転させる際に目安となる線(ガイド)を表示させます。
- 表示しない:
- センターライン:
- 三分割法:
- 五分割法:
- 黄金分割:
- 黄金分割なガイドを表示します
参考:黄金分割|分割とプロポーション
- 黄金分割なガイドを表示します
- 対角線構図:
- グリッド線の数を指定:
- グリッド間隔を指定:
15度ずつ回転(Ctrl)
チェックを付けると、15度ずつ回転させることができます。(もしくはCtrlを押しっぱなしにすることでも可)
▲Ctrlを押しながらドラッグで回転 |
このページの情報は以上です。