【GIMP】修復ブラシの使い方

GIMPの「修復ブラシ」()の使い方についてのメモ。

修復ブラシとは?

修復ブラシは、転写元(Ctrl+クリックした箇所)を、転写先(クリックした箇所)の周囲のピクセル情報を補正してコピーするツールです。

主に、↓のように画像内の不要な部分を削除・修正するのに使用します。

▲修復ブラシを使用して、画像に含まれる「にきび」を消している様子
参考【GIMP】ニキビ,ホクロ,しわなどを画像内から消す方法【修復ブラシ】
実際に使ってみるのが良いかと思います。

「スタンプで描画」や「遠近スタンプ」と、似ていますが、それぞれ機能が異なります。

  • 「 スタンプで描画」:
    • 転写元(Ctrl+クリックした箇所)を、転写先にそのままコピーする
  • 「修復ブラシ」:
    • 転写元(Ctrl+クリックした箇所)を、転写先の周囲のピクセル情報を補正してコピーする
  • 「遠近スタンプ」:
    • 転写元(4点で囲った四角形部分)を、転写先に遠近法でコピーする

修復ブラシの使い方

ここでは、以下の「ニキビ」の画像を使用して、「ニキビ」だけを削除する方法について紹介します。

ニキビ画像
▲引用:にきび – Pixabayの無料画像 – 1606765

以下、使い方です。

  1. ツールボックスより「修復ブラシ」()を選択する
  2. 以下の手順を繰り返す

    1. 「転写元」をCtrlを押しながらクリックする
      • ここでいうところの「転写元」とは、「ニキビ」がない「キレイな肌部分」のこと(「ニキビ」を削除するために「キレイな肌部分」を転写しておくイメージ)
    2. 「転写先」をクリックする
      • ここでいうところの「転写先」とは、「にきび」がある肌部分のこと(クリックすることで、先ほど設定した「キレイな肌部分」(転写元)の情報を使って、「ニキビ」部分を削除する)
    3. ニキビがなくなるまで1.と2.を繰り返す

以上です。

「修正後」と「修正前」の比較がコチラ↓です。

このように、ニキビを自然に削除することができます。

ちなみに、「スタンプで描画」ツールで同じことをやろうとすると、以下のようになります。

▲「修復ブラシ」で修正した画像と「スタンプで描画」で修正した画像を交互に表示したgif
(不自然に丸い修正痕が見えているのが「スタンプで描画」)

このように「スタンプで描画」ツールでは、「転写元」の情報を「転写先」にそのまま転写します。

なので、このツールだけで画像の中の”何か”を削除するのはムリです。

対して、「修復ブラシ」では、「転写元」をそのまま転写するのではなく、「転写先」の周囲にある色に適合するように、自動的に色が修正されるようになっています。

なので、「修復ブラシ」では、画像の中の”何か”をキレイに削除することができます。

※この技術はTodor Georgiev 氏の数学論文 [GEORGIEV01] に示された数式を利用しているそうです

修復ブラシの設定

ツールオプションより、「修復ブラシ」の設定が行えます。(「修復ブラシ」を選択しておく必要あり)

不透明度

修復ブラシの透明度を設定できます。

  • 不透明度を下げると・・・
    • 「転写先」に転写される「転写元」の割合が減る
    • 例えば、「不透明度」を「50」にすると、「転写元」が「転写先」に50%しか転写されなくなる(転写先がうっすらと残るようになる)
  • 不透明度を上げると・・・
    • 「転写先」に転写される「転写元」の割合が増える
    • 例えば、「不透明度」を「100」にすると、「転写元」が「転写先」に100%転写される(転写先が完全に消える)

何かを消したい場合は、「100」でOKだと思います。

不自然になる場合は「80」くらいに下げると良いかもしれません。

ブラシ

ブラシを変更することができます。

例えば、

  • このブラシ()を使うと・・・
    • 全部分が透明度0なので、↑の「不透明度」設定を「100」にしていた場合、ブラシの全部分が転写される
  • このブラシ()を使うと・・・
    • 「真ん中は透明度0だが外側に行くに従って透明度が100に近づく」なので、「不透明度」設定を「100」にしていた場合、ブラシの真ん中は「転写元」が転写されるが、ブラシの外側に行くにつれて「転写先」のままになる

という感じになります。

ブラシによって使い分けると良いかもしれません。

サイズ

ブラシのサイズを設定できます。

修正したい箇所が大きいなら、ブラシも大きくすれば良いですし、修正したい箇所が小さいならブラシも小さくすれば良いです。

また、修正したい箇所が大きくても、「地道に丁寧に修正したい!」という場合は、ブラシは小さくすれば良いです。

縦横比

ブラシの縦横比を設定できます。

▲縦横比:-1.0 ▲縦横比:0 ▲縦横比:+1.0

角度

ブラシの角度を設定できます。

動的特性

「本物のブラシのような描き心地」に近づけるためのパラメータです。

例えば、

  • 鉛筆の幅を尖筆またはマウスの速度に応じて変化させたり、
  • 尖筆の筆圧に応じて彩度を変えてみたり、
  • ブラシがキャンバス上をなぞる方向によって色を変化させたり、

など、 いろいろ設定できます。

詳しくは公式をご覧ください。

散布

ドラッグして修正する際に、適用する範囲をバラけさせる事が出来る設定です。

▲上から順に: 散布無し、 散布量 = 1、 散布量 = 4。

手ブレ補正

ドラッグして修正する際に起こりうる、手ブレを自動的に補正する事が出来る設定です。

▲マウスを使い直線と曲線を描こうとした結果
(1: オプション不使用、 2: 初期設定値、 3: 最大値)

ハードエッジ

チェックを付けると、ペンの不透明度に関係なく、均一に作用するようになります。

見えている色で

チェックを付けると、現在選択中のレイヤーだけでなく、見ている全てのレイヤーが修復ブラシの対象になります。

位置合わせ

「転写元の位置設定をどうするか」という設定です。

  • なし:
    • クリックする毎に、始めのクリックの位置に転写元の原点が転写される
  • 揃える:
    • 最初のクリックの位置が転写元の原点となる
    • 2回目以降にクリックされた箇所はすべて、最初にクリックの位置からの間合いで転写する
  • 登録されたもの:
    • 例えるなら、レイヤーAから、レイヤーBに転写するための設定
  • 固定:
    • 転写元のクリック位置のみを転写する

正直、文字だけ読んでも「意味がわからん」状態だと思います。実際に使ってみるのが一番理解が早いと思います。

詳しい説明については、公式ページが分かりやすいです。↓

このページの情報は以上です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする