【GIMP】拡大・縮小ツールの使い方

GIMPの「拡大・縮小」ツールの使い方についてメモ。

目次

「拡大・縮小」ツールとは?

「拡大・縮小」ツールは、「レイヤー」「選択範囲」「パス」などを拡大・縮小させることが出来るツールです。

「拡大・縮小」ツールで、「レイヤー」を縮小している様子

「拡大・縮小」ツールの使い方

以下、基本的な使い方です。

  1. ツールボックスより「拡大・縮小」ツール()を選択する(もしくはShiftTを押す)
  2. 画像ウィンドウ上のどこかをクリックする(ダイアログが出現する)
  3. 拡大・縮小したいサイズを「幅」「高さ」に入力して「拡大縮小」ボタンを押す

    • 横にある▲ボタンや▼ボタンを押すことでも入力可能
    • また、横にあるチェーンマークを押すことで、「幅」と「高さ」の比を一定にすることができる

おわり

○使い方補足

画像ウィンドウをドラッグすることでも拡大・縮小できます。↓

▲ドラッグで拡大・縮小

また、Ctrlを押しながら画像ウィンドウをドラッグすることで、縦横比を維持したまま拡大・縮小することができます。

Ctrlを押しながらドラッグすると、縦横比を維持したまま拡大・縮小できる

「拡大・縮小」ツールの設定

「拡大・縮小」ツールを選択しておくことで、ツールオプションより「拡大・縮小」ツールの設定を行えます。

変形対象

拡大・縮小する対象を選択できます。

 
レイヤー
(選択範囲を指定している場合は、選択範囲部分を拡大・縮小させる)
選択範囲
(選択範囲自体を拡大・縮小させる)
 ▲パス
(パスはデフォルトだと選択しても表示されないので、パスウィンドウより表示させる必要あり)

方向

拡大・縮小させる方向を指定できます。

  • 正変換:
    • 指示した通りに拡大・縮小する

      ▲縮小すると縮小する(拡大すると拡大する)
  • 逆変換:
    • 指示した方向と逆向きに拡大・縮小する(どういう用途に使用するか不明)

      ▲縮小すると拡大する(拡大すると縮小する)

補間アルゴリズム

仕上がりのキレイさで言うと、

補間しない線形 < Sinc (Lanczos3) <= キュービック

という順で、キュービック」が一番キレイになりがちです。

また、処理時間も、

補間しない線形 < Sinc (Lanczos3) <= キュービック

という順で、キュービック」が一番遅くなりがちです。

何も問題がないなら、「キュービック」(デフォルト)のままで良いと思います。

以下、公式の引用です。

  • 補間しない:
    • 各画素の色には元画像で最も近くにある画素の色が使われます。 この方法はしばしばエイリアス化 (境界が「ギザギザ」になること) して画像が粗悪になりますが、 処理時間は最短です。 この方法を「最近傍補間」とも言います。
  • 線形:
    • 各画素の色は元画像において最近傍の 4 つの画素の色を平均したものです。 ほとんどの画像でこの方法は満足のいく仕上がりになりますから、 処理速度と品質の両面に折り合いをつける良い方法です。 この方法を「双線形補間」とも言います。
  • キュービック:
    • 各画素の色は元画像において最近傍の 8 つの画素の色を平均したものです。 大抵の画像で上質の仕上がりが得られますが、 当然もっと処理に時間がかかります。 この方法を「双三次補間」とも言います。
  • Sinc (Lanczos3)
    • 高品質な補間処理を行なうにはこの方式を選んでください。 これは Sinc 関数に似た 3 次ランツォシュ窓関数を低域通過フィルターとして用いています。 大概はこの方式が最良ですが、 仕上りに満足できないときは代わりに「キュービック」も試してみてはいかがでしょうか。

引用:4. 変形ツール

クリッピング

拡大・縮小後、元の画像の大きさに合わせて画像を切り揃えることができる設定です。

以下の4種類があります。

それぞれ縦横110%拡大した例
   
自動調整
(拡大・縮小した後、はみ出した部分をレイヤーを拡大する)
変形前のレイヤーサイズ
(拡大・縮小した後、はみだした部分を削除する)
それぞれ横50%縮小した例
結果で切り抜き
(拡大・縮小後、周辺部分にできる透明部分が残らないように画像を切り詰める)
縦横比で切り抜き
(「結果で切り抜き」の効果プラス、元の画像の縦横比を維持できる設定)

元画像↓

プレビューを表示

チェックを付けると、拡大・縮小後のプレビューを表示します。

プレビューを表示:ON
(拡大・縮小後の画像がプレビューとして表示される)
プレビューを表示:OFF
(ガイドのみが拡大・縮小する)

プレビューの不透明度

プレビューの透明度を指定できます。

 
プレビューの不透明度:100 プレビューの不透明度:50

ガイド

拡大・縮小させる際に目安となる線(ガイド)を表示させます。

  • 表示しない:
    • ガイドを表示しません
  • センターライン:
    • 真ん中に縦横1本ずつガイドを表示します

  • 三分割法:
    • 縦横2本ずつガイドを表示します

  • 五分割法:
    • 縦横4本ずつガイドを表示します
  • 黄金分割:
  • 対角線構図:
    • 4隅の対角線を表示します
  • グリッド線の数を指定:
    • ガイドの分割数を指定できます

      ▲グリッド線の数:15
  • グリッド間隔を指定:
    • ガイドの分割数を間隔で指定できます

      ▲グリッド間隔:15

縦横比を維持(Ctrl)

チェックを付けると、縦横比を維持したまま、拡大・縮小できます。(もしくはCtrlを押しっぱなしにすることでも可)

Ctrlを押しながらドラッグで縮小

このページの情報は以上です。

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